今回は、かわいらしい見かけの「はるか」をたっぷり味わってみましょう。

「はるか」は、皮が白く芽がほんのりピンクに色づいているのが特徴です。芽も浅く皮も薄いのでとても下ごしらえがしやすいです。熱を加えるとしっとり、ねっとりとした食感と煮くずれしにくい特性があります。また、熟成させることによりデンプンが糖にかわり非常に甘味が強くなりますので、調理する季節でさまざまな楽しみ方のできるジャガイモです。

サラダから煮物まで非常に幅広い調理に向いた品種ですが、おいしい食べ方をいくつか紹介したいと思います。

 

まずは、中藪農園でもよく食べる料理を2つご紹介します。1つめは「ジャガイモのガレット」です。

 

  1. ジャガイモを細く千切りにする。
  2. フライパンにオリーブオイルをひきニンニクのみじん切りを炒める。
  3. ニンニクの香りが十分に出たら1のジャガイモを入れ塩コショウをして軽く炒める。
  4. お好みの大きさに型を整え軽く押し固めたらチーズをのせフライパンの蓋を閉める。
  5. ジャガイモが焼けチーズがとろけたら完成です。
  6. お好みでコショウなどを振りかけてお食べください。

 

非常にシンプルな料理ですが、こんがり焼けた香ばしいジャガイモをチーズの旨味が包み込み、ニンニクの風味があとを引き、食べ始めたら止まらない美味しさです。「はるか」の食感と甘味を十二分に活かしたレシピです。ビールやワインとも相性抜群の料理ですよ。

具材に玉ねぎを入れたり、ピザ風にトマトソースをかけたり、ガレットを生地に野菜やお肉をサンドしたりなど、様々なアレンジで楽しんでみてください。

 

 

続いて紹介する料理は「ジャガイモのパリパリサラダ」です。このサラダ、なんと生のジャガイモを使います。余り知られていませんが、生のジャガイモはとっても歯ごたえが良くて美味しいんですよ。特に「はるか」は生の食感が良く、パリパリ、サクサクした歯ごたえが楽しめます。

 

  1. ジャガイモを細く千切りにし、ボウルで流水にサラしてデンプンを抜きます。
  2. 水が白く濁らなくなったらザルに取り、水気を良く切ります。
  3. ジャガイモに塩をふり軽く揉み込みます。
  4. ジャガイモをボウルに戻しゴマ油を回しかけ混ぜ込んだら完成です。

 

え?これだけ?というほど簡単ですが、パリパリした食感とジンワリ広がるジャガイモの旨味がクセになる美味しさですよ。マヨネーズで和えたり、お好みの具材をプラスしたりなど、変幻自在に楽しめます。今晩のおかずにもう1品、といいう時や晩酌のおつまみにぴったりです。

サラしたジャガイモを10秒ほど湯通ししてから調理すると、パリパリの食感が少し穏やかになり甘味が強くなります。どちらも美味しいのでお試しいただければと思います。

 

 

最後に、北海道帯広市「ふく井ホテル レストラン バイプレーン」の長屋シェフに考案していただいたレシピをご紹介します。「ドライフルーツ入りダンプリング」という料理で、写真のようにお肉などの付け合わせとしても最適なレシピです。

 

  1. ジャガイモの皮を剥いて水から茹でマッシュポテトを作る。
  2. マッシュポテトにお好みのドライフルーツと片栗粉を熱いうちに加える。
  3. 生地を良く混ぜ込みながら塩とコショウで味を整える。
  4. 生地をラップで包み筒状に丸める。
  5. 適度な厚みに切り分け、オリーブオイルで焼き上げる。

 

ちなみに、ジャガイモ1kgに対し片栗粉は100g程度だそうです。作り方としては北海道名物のイモダンゴに近いと思いますが、ドライフルーツの濃厚な甘味とジャガイモのふんわりとした甘味の組み合せがとても豊かな味を生み出していました。お好みでナッツ類を加えたり、干し柿で作っても面白いと思います。簡単な調理ですがとても洗練された味を楽しめると思います。

 

「はるか」を味わう。いかがでしたでしょうか。皆さまのご家庭での美味しい食べ方もぜひ教えてくださいね。次は「十勝こがね」の美味しい食べ方をご紹介したいと思います。お楽しみに。

 


記事にも掲載している、中藪さんのジャガイモを使った美味しい料理のレシピを紹介していますので、ぜひご家庭でも味わってみてください。(クリックするとPDFが開きます)

 

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