じゃがいもの収穫も終盤になりました。今年は天候に恵まれず収穫が10日程度遅れていますが出来はまずまずです。
写真は当農場の主力品種「はるか」です。今年で試作を含め3年目になります。
ちょっと芽が赤く肌の白い、カットしても白いじゃがいもです。
調理特性は煮崩れせず、水っぽさを感じさせないじゃがいもで、形が良いので皮も剥きやすくご家庭でもとても扱いやすいです。ポテトサラダ、シチュー、煮物などに向いていると思います。
スーパーに販売しておりますが、お客さんの反応はとても良いそうです。栽培する農家にとってもメリットのある品種だと思います。
今回、じゃがいもの美味しい食べ方を紹介したいと思います。といっても、素材の味を重視したシンプルな料理です。
「じゃがいもとセロリの蒸し煮」
(1)セロリの茎を適度な長さに切り揃える(太いものは縦割りに)
(2)鍋にオリーブオイルを入れセロリを炒める
(3)セロリがしんなりしてきたら1cm程度の水を入れ塩を振り5分ほど煮込む
(4)皮をむき食べやすい大きさに切ったじゃがいもをセロリの上にのせ塩こしょうを少量振る
(5)フタをして焦げ付かないように気をつけながら弱火で20分程度蒸し煮にする
(6)竹串がスッと通れば出来上がりです
とても素朴な料理ですがセロリの香りとオリーブオイルの風味がじゃがいもの甘味と旨味をとても上手に引き出してくれます。お好みのソースを添えたりしても楽しそうですね。
「はるか」は冬にかけてじっくり熟成させるとさらに甘味が強くなりますが、穫れたての秋にしか味わえない季節の味をぜひお楽しみください。
8月の末よりジャガイモの収穫始めました。品種はキタアカリ、とうやの2品種、隣り合わせに植えつけたのですがとうやの方が収量も大きさもそろっています。
今年はいろいろ勧められるままに資材を投入し、土壌診断により土壌の改善を進めてきました。結果、そうか病はほとんど出ませんでした。まったくでないと言えばウソになりますが、軽い症状のものが散見される程度です。ジャガイモの青果製品としては問題ありません。
ジャガイモをナイフで割ってみましたが空洞もなく、とうや特有の割れもあまりない結果でした。
さあこれかいもを掘るぞというときにあの秋雨前線、台風12号、13号と降水量もトータル150mmは超えたのではないかと思うくらい降ったので1週間収穫中止。その上湿度が高くジャガイモの選別、箱詰めをしようと思ったらダンボールが水分を吸ってしまい、やわらかくとても5段も積める状態でなかった。
今日、9月7日朝から太陽が見えるとやる気が出るし、気持ちも明るくなる。畑を一回りしてくるとなんと夕べ寝るときまで雨が降っていたのに水がひいている。特に相馬先生が提唱する 2km/hr 低速深破は水引がよい。これはやってみる価値がある。
さあ今日はジャガイモの選別をするぞ!
追伸
それから前々回の記事で紹介した、低速深破を行うサブソイラーを販売すと鉄工所の社長が言っていました。価格その他のお問い合わせは私のところまで。
7月25日に日本を出てきました。日本を出る3日ほど前から歯が痛み冷たい水も満足に歯にしみ
飲めませんでした。ちょうど23日24日は土日なので日本で歯科に行くのをあきらめ25日に出発しました
それが甘かった26日モルドバの空港に着いたときは水はもちろん食事にも支障があるようになりました。
その様子を見ていたI氏曰く「歯は再生能力がないので悪くなってもよくなることはない。原因を取り除くことが必要だ。歯科へ直ぐ行こう」となった。
今お世話になっている農場より16kmはなれたEdinet市に夕方3時に連れて行かれました。
概観からはその建物が歯科とはわからないものでした、待たされること20分あまり、歯科医がドアを開け「どうぞ入ってください」当然Mldova語、Moldova語から英語から日本語と2人の付き添い件通訳ついてきてくれました。なかにはいってびっくり私が行っているN村の歯科医院など違う設備でした。スタッフは夫婦2人の歯科医と助手の3人で受付から治療、会計までこの3人でやっています。
日本なら問診ご直ぐレントゲンですが、いきなり口を開き中を点検、私の思った歯ではなく隣の歯の内側横に虫歯の穴が見つかり、治療内容を3人を介して説明があり、Yesと同時に麻酔、歯の穴を削り取りました。
治療方法も日本とは少し違い、1回もうがいはなし、2回ほど口の中のもの吐き出しだけです。歯の神経を抜き、消毒、詰め物をし、歯石を取り、化膿止めの注射をし、1時間あまりで治療は終わり。
医院長が口頭で治療費は350lei(1lei=7円)でした。最後に美人の助手の鼻のあなをしっかり観察できました。
久々の緊張する体験でした。
北大の相馬先生の提唱するサブソイラーの低速心破の現地講習会を相馬先生を迎え行いました。
私が昨年買った畑があります。その畑は砂利を採取し、その上に昨年の秋50~60cmの作土をのせた畑です。
4月に土壌調査を行い全体に土が固く、不透水層が出来ていることがわかりました。これは昨年、作土を作るため石混じりの土をトウシにかけ石と土にわけブルトーザーにより広げたため、ブルトーザーによる転圧と土を除礫で土の団粒が壊れました。そのため土は固く固まり作物を作るための土をいかに蘇生するかの講習会でした。
実験として従来の三本爪のサブソイラーと今回私の友人鉄工場が作った6本の特殊爪を使った機械2台を使い試験をしました。
相馬先生の提唱する時速2kmと時速5kmを2台の機械で行い、計4回の試験をしました。実際に表面的な結果を見るだけでなく、実際に4箇所穴を掘り断面の観察をし、速度の違い、機械の違いを観察しました。
そのご会館でスクリーンを使い先生から理論の学習をし、意見交換会、この秋麦を播種するまでどのような作業をするかを協議しました。
今回の試畜大の谷先生と学生、低速心破に興味を持つ農家の若者、農機関係者20名以上方の参加を得ました。
ありがとうございました。
この後、この農地がどう再生するかは機会あるごとにお知らせしたいと思います。
サブソイラーの試験映像