今回は、かわいらしい見かけの「はるか」をたっぷり味わってみましょう。
「はるか」は、皮が白く芽がほんのりピンクに色づいているのが特徴です。芽も浅く皮も薄いのでとても下ごしらえがしやすいです。熱を加えるとしっとり、ねっとりとした食感と煮くずれしにくい特性があります。また、熟成させることによりデンプンが糖にかわり非常に甘味が強くなりますので、調理する季節でさまざまな楽しみ方のできるジャガイモです。
サラダから煮物まで非常に幅広い調理に向いた品種ですが、おいしい食べ方をいくつか紹介したいと思います。
まずは、中藪農園でもよく食べる料理を2つご紹介します。1つめは「ジャガイモのガレット」です。
ジャガイモを細く千切りにする。 フライパンにオリーブオイルをひきニンニクのみじん切りを炒める。 ニンニクの香りが十分に出たら1のジャガイモを入れ塩コショウをして軽く炒める。 お好みの大きさに型を整え軽く押し固めたらチーズをのせフライパンの蓋を閉める。 ジャガイモが焼けチーズがとろけたら完成です。 お好みでコショウなどを振りかけてお食べください。
非常にシンプルな料理ですが、こんがり焼けた香ばしいジャガイモをチーズの旨味が包み込み、ニンニクの風味があとを引き、食べ始めたら止まらない美味しさです。「はるか」の食感と甘味を十二分に活かしたレシピです。ビールやワインとも相性抜群の料理ですよ。
具材に玉ねぎを入れたり、ピザ風にトマトソースをかけたり、ガレットを生地に野菜やお肉をサンドしたりなど、様々なアレンジで楽しんでみてください。
続いて紹介する料理は「ジャガイモのパリパリサラダ」です。このサラダ、なんと生のジャガイモを使います。余り知られていませんが、生のジャガイモはとっても歯ごたえが良くて美味しいんですよ。特に「はるか」は生の食感が良く、パリパリ、サクサクした歯ごたえが楽しめます。
ジャガイモを細く千切りにし、ボウルで流水にサラしてデンプンを抜きます。 水が白く濁らなくなったらザルに取り、水気を良く切ります。 ジャガイモに塩をふり軽く揉み込みます。 ジャガイモをボウルに戻しゴマ油を回しかけ混ぜ込んだら完成です。
え?これだけ?というほど簡単ですが、パリパリした食感とジンワリ広がるジャガイモの旨味がクセになる美味しさですよ。マヨネーズで和えたり、お好みの具材をプラスしたりなど、変幻自在に楽しめます。今晩のおかずにもう1品、といいう時や晩酌のおつまみにぴったりです。
サラしたジャガイモを10秒ほど湯通ししてから調理すると、パリパリの食感が少し穏やかになり甘味が強くなります。どちらも美味しいのでお試しいただければと思います。
最後に、北海道帯広市「ふく井ホテル レストラン バイプレーン」の長屋シェフに考案していただいたレシピをご紹介します。「ドライフルーツ入りダンプリング」という料理で、写真のようにお肉などの付け合わせとしても最適なレシピです。
ジャガイモの皮を剥いて水から茹でマッシュポテトを作る。 マッシュポテトにお好みのドライフルーツと片栗粉を熱いうちに加える。 生地を良く混ぜ込みながら塩とコショウで味を整える。 生地をラップで包み筒状に丸める。 適度な厚みに切り分け、オリーブオイルで焼き上げる。
ちなみに、ジャガイモ1kgに対し片栗粉は100g程度だそうです。作り方としては北海道名物のイモダンゴに近いと思いますが、ドライフルーツの濃厚な甘味とジャガイモのふんわりとした甘味の組み合せがとても豊かな味を生み出していました。お好みでナッツ類を加えたり、干し柿で作っても面白いと思います。簡単な調理ですがとても洗練された味を楽しめると思います。
「はるか」を味わう。いかがでしたでしょうか。皆さまのご家庭での美味しい食べ方もぜひ教えてくださいね。次は「十勝こがね」の美味しい食べ方をご紹介したいと思います。お楽しみに。
記事にも掲載している、中藪さんのジャガイモを使った美味しい料理のレシピを紹介していますので、ぜひご家庭でも味わってみてください。(クリックするとPDFが開きます)
ジャガイモの収穫も無事に終え、実った恵みを存分に楽しめる季節になりました。当農場では今年7品種ほどのジャガイモを栽培しましたが、主力品種である「はるか」「十勝こがね」「こがね丸」の3つを食べ比べてみました。まずは茹でただけの一番シンプルな食べ方で味わってみましょう。今後、それぞれの品種の特徴にあった食べ方も紹介していければと考えています。
まずは「はるか」ですが、これは先日の記事でも紹介させてもらいました。芽がほんのりピンクで肌が白く、とてもかわいいジャガイモですね。カットしても透き通るような白い身が特徴のジャガイモです。
茹でても白い身がとても綺麗ですね。しっとり・ねっとりとした食感が特徴で、もともと甘味の強い品種ですが、熟成が進むにつれさらに甘味が強まります。粘り気が強く煮くずれもしにくいため、煮物からサラダまで幅広く美味しくいただける品種です。芽が浅く、ツルンとした皮とまん丸な形は料理をする時にとても扱いやすいのも嬉しいところですね。
登場してまだ間もないため、まだ見かける機会の少ない「はるか」ですが、ぜひお試しあれ。
コロコロとした形と、ツルリと芽の浅い皮が特徴の「十勝こがね」は、淡黄色の身でカットした後も変色が少ないのが特徴です。
茹でると身の色がより鮮やかになり、そのホクホクとした食感と強い旨味が相まって、これぞジャガイモ!!と唸りたくなる美味しさです。冷めてからも食味が落ちないため、お弁当やおつまみなどの料理にもぴったりです。
また、非常に日持ちが良くご家庭でも長期間の保存を行いやすいのも嬉しいポイントで、当然、熟成させるとデンプンが甘味にかわっていき・・・春先にはホクホクウマウマのあまーいおイモを楽しめます。
少しゴツゴツとした皮で無骨な見かけの「こがね丸」ですが、とても使いやすい品種で、程よくホクホクしつつもしっとり感もあります。ちょうど「はるか」と「十勝こがね」の真ん中にいる感じでしょうか。2つに比べると若干煮くずれしやすいですが、くずれたトロトロのジャガイモが好き!という方も少なくはないはず。肉じゃがなどにはピッタリの食感だと思います。
しかし、「こがね丸」の本領を発揮するのはフライです。後日の料理紹介でも取り上げますが、とにかく油との相性が良く、フライにした時の味と香りは格別です。
業務用として用いられることの多い品種ですが、ぜひ皆さまにも味わっていただきたいジャガイモです。
これら3つの品種のジャガイモの特徴を活かす料理の紹介も今後行って行きますのでお楽しみに!
記事にも掲載している、中藪さんのジャガイモを使った美味しい料理のレシピを紹介していますので、ぜひご家庭でも味わってみてください。(クリックするとPDFが開きます)
じゃがいもの収穫も終盤になりました。今年は天候に恵まれず収穫が10日程度遅れていますが出来はまずまずです。
写真は当農場の主力品種「はるか」です。今年で試作を含め3年目になります。
ちょっと芽が赤く肌の白い、カットしても白いじゃがいもです。
調理特性は煮崩れせず、水っぽさを感じさせないじゃがいもで、形が良いので皮も剥きやすくご家庭でもとても扱いやすいです。ポテトサラダ、シチュー、煮物などに向いていると思います。
スーパーに販売しておりますが、お客さんの反応はとても良いそうです。栽培する農家にとってもメリットのある品種だと思います。
今回、じゃがいもの美味しい食べ方を紹介したいと思います。といっても、素材の味を重視したシンプルな料理です。
「じゃがいもとセロリの蒸し煮」
(1)セロリの茎を適度な長さに切り揃える(太いものは縦割りに)
(2)鍋にオリーブオイルを入れセロリを炒める
(3)セロリがしんなりしてきたら1cm程度の水を入れ塩を振り5分ほど煮込む
(4)皮をむき食べやすい大きさに切ったじゃがいもをセロリの上にのせ塩こしょうを少量振る
(5)フタをして焦げ付かないように気をつけながら弱火で20分程度蒸し煮にする
(6)竹串がスッと通れば出来上がりです
とても素朴な料理ですがセロリの香りとオリーブオイルの風味がじゃがいもの甘味と旨味をとても上手に引き出してくれます。お好みのソースを添えたりしても楽しそうですね。
「はるか」は冬にかけてじっくり熟成させるとさらに甘味が強くなりますが、穫れたての秋にしか味わえない季節の味をぜひお楽しみください。
8月の末よりジャガイモの収穫始めました。品種はキタアカリ、とうやの2品種、隣り合わせに植えつけたのですがとうやの方が収量も大きさもそろっています。
今年はいろいろ勧められるままに資材を投入し、土壌診断により土壌の改善を進めてきました。結果、そうか病はほとんど出ませんでした。まったくでないと言えばウソになりますが、軽い症状のものが散見される程度です。ジャガイモの青果製品としては問題ありません。
ジャガイモをナイフで割ってみましたが空洞もなく、とうや特有の割れもあまりない結果でした。
さあこれかいもを掘るぞというときにあの秋雨前線、台風12号、13号と降水量もトータル150mmは超えたのではないかと思うくらい降ったので1週間収穫中止。その上湿度が高くジャガイモの選別、箱詰めをしようと思ったらダンボールが水分を吸ってしまい、やわらかくとても5段も積める状態でなかった。
今日、9月7日朝から太陽が見えるとやる気が出るし、気持ちも明るくなる。畑を一回りしてくるとなんと夕べ寝るときまで雨が降っていたのに水がひいている。特に相馬先生が提唱する 2km/hr 低速深破は水引がよい。これはやってみる価値がある。
さあ今日はジャガイモの選別をするぞ!
追伸
それから前々回の記事で紹介した、低速深破を行うサブソイラーを販売すと鉄工所の社長が言っていました。価格その他のお問い合わせは私のところまで。
7月25日に日本を出てきました。日本を出る3日ほど前から歯が痛み冷たい水も満足に歯にしみ
飲めませんでした。ちょうど23日24日は土日なので日本で歯科に行くのをあきらめ25日に出発しました
それが甘かった26日モルドバの空港に着いたときは水はもちろん食事にも支障があるようになりました。
その様子を見ていたI氏曰く「歯は再生能力がないので悪くなってもよくなることはない。原因を取り除くことが必要だ。歯科へ直ぐ行こう」となった。
今お世話になっている農場より16kmはなれたEdinet市に夕方3時に連れて行かれました。
概観からはその建物が歯科とはわからないものでした、待たされること20分あまり、歯科医がドアを開け「どうぞ入ってください」当然Mldova語、Moldova語から英語から日本語と2人の付き添い件通訳ついてきてくれました。なかにはいってびっくり私が行っているN村の歯科医院など違う設備でした。スタッフは夫婦2人の歯科医と助手の3人で受付から治療、会計までこの3人でやっています。
日本なら問診ご直ぐレントゲンですが、いきなり口を開き中を点検、私の思った歯ではなく隣の歯の内側横に虫歯の穴が見つかり、治療内容を3人を介して説明があり、Yesと同時に麻酔、歯の穴を削り取りました。
治療方法も日本とは少し違い、1回もうがいはなし、2回ほど口の中のもの吐き出しだけです。歯の神経を抜き、消毒、詰め物をし、歯石を取り、化膿止めの注射をし、1時間あまりで治療は終わり。
医院長が口頭で治療費は350lei(1lei=7円)でした。最後に美人の助手の鼻のあなをしっかり観察できました。
久々の緊張する体験でした。